こんにちは、Evolveの松下です。
今回は「ダイエット中は食事を毎日同じ時間に取るべきか?」というテーマについて、歴史的背景から最新研究までまとめてご紹介します。
規則正しい食事の歴史的背景
実は、食事時間の規則性が健康に良いという考え方は紀元前から存在していました。
- **ヒポクラテス(紀元前460〜377年)**の著書にも「規則正しい食事の重要性」が記載。
- **ナイチンゲール(1820〜1910年)**も「看護覚え書」で食事の規則性を強調。
つまり、この考えは3000年近くも語り継がれているのです。
現代研究で分かっていること
近年の研究でも、規則正しい食事が健康に良い可能性が示されています。
- 2016年:食事時間を固定するとグルコース取り込みが良好。
- 2018年:食事時間をずらすとインスリン感受性が低下。
- 2019年:朝食を規則正しく食べると血糖反応が改善。
このように、体内時計(サーカディアンリズム)と食事時間は密接に関わっています。
不規則な食事が与える影響
1. 食欲の増加
シフト勤務などで生活リズムを12時間ずらすと、食欲ホルモン「グレリン」が上昇し、ジャンクフードなど高カロリー食への欲求も強まりました。
2. 食事誘発性熱産生(DIT)の低下
規則正しい食事の方が食後の消費エネルギーが増加。ただし差は 約10kcal程度と小さいため、これだけで痩せるとは言い切れません。
観察研究から見える傾向
2008年のスウェーデン研究(60歳男性3607人対象)では、
- 規則正しい食事の人 → メタボ罹患率20%
- 不規則な食事の人 → メタボ罹患率27%
さらに、不規則な人は体重が重く、運動習慣も少なく、野菜や果物の摂取量も少ない傾向がありました。
ただし注意点として、相関関係は分かっても因果関係は不明です。
不規則な食事=必ず悪い?断食の研究から
極めて不規則な食事パターンの代表が「断食」です。
- 1日おき断食(ADF)
- 週末断食
- 16時間断食(TRF)
これらの研究では、多くの場合 体重減少効果が確認されました。
つまり、「不規則=太る」とは限らず、摂取カロリーの減少が大きく影響していると考えられます。
まとめ
- 規則正しい食事は血糖反応や食欲ホルモン、DITにおいて有利な可能性あり。
- 観察研究では、規則正しい食事の人の方が痩せている傾向あり。
- しかし、因果関係を証明する研究は少なく、極端な断食でも痩せる結果がある。
- 結論:規則正しい食事にデメリットはないが、神経質になる必要はない。
仕事や予定で食事時間がずれても、それほど大きな問題にはなりません。
「取れる時にバランス良く食べる」ことを意識する方が、ストレスを溜めずに続けられるでしょう。
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